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2016.12.21 くらしのRE

ヴィンテージ家具の“RE”/「北欧家具talo」〜後編〜

既存のものを単に修復・元どおりにするだけでなく、新たな想いや物語を加えて、これまでの関係をさらに深めていく“RE”なアクションを紹介する「くらしの“RE”」。前編では、北欧のヴィンテージ家具を取り扱う神奈川県・伊勢原市にある「北欧家具talo」の“RE”のかたちについて迫りました。後編ではヴィンテージ家具の買い付け話や、同店の家具を実際に使っている店舗にお話をうかがいました。(前編はこちら

オーナー自ら現地で買い付けを行う

北欧を代表するデザイナーたちのヴィンテージ家具が揃う「北欧家具talo」では、オーナーの山口さん自ら現地に出向き、買い付けを行っているそう。実際、どうやって家具を探し歩いているのか、山口さんにうかがいました。

山口

買い付けは年10回以上行きますね。現地のリサイクルショップや良品の集まるガレージに行って選んでいきます。ものを選ぶとき“どんな風にリペアするか”を必ず想像するんです。希少なものでもリペアがあまりにも難しいものは、断念することもしばしば。理想のヴィンテージ家具に出逢うために、時間を惜しまずフットワーク軽く、色々な所に出向き続けたいですね。

ヴィンテージ家具を“飾るもの”から“使うもの”へ

買い付けた家具はコンテナに詰め込み日本に輸送され、山口さんをはじめ「北欧家具talo」のスタッフの手によってリペアされたのち、お客様の手元に届きます。どのお客様にも納得いただけるリペアを行うために、心がけていることは何なのでしょうか。

山口

10年前は、ヴィンテージやアンティークは不具合があって当たり前のもの。椅子やソファのシートを叩いてホコリが出ても“それも味だよね”と理解されていました。でも、最近のヴィンテージ家具は“飾るもの”から“使うもの”へと価値観が変わり、“清潔感があること”と“使い勝手”が重視されるようになりました。

山口

例えば、椅子のリペア。当店では殺菌・除菌を行うだけでなく、シートを貼り替えたり、中のスポンジを変えたりしています。また、北欧の人は日本人よりも平均身長が高く、座り心地が日本人に合わないことも多々あるので、その人の身長に合わせて脚を切るなどの調整も行っています。
これらは、“ヴィンテージ家具だから仕方ないよね……”とマイナスの気持ちになってしまわれないように、当店のこだわっているポイント。買い付けてきたものをただ売るだけではなく、清潔さ、使いやすさを重視する女性のお客様や、お子様のいる家庭でも安心して長く使ってもらえるよう、これからもお客様目線を忘れずに魅力あるヴィンテージ家具を届けていきたいと思います。

「北欧家具talo」のヴィンテージ家具を取り入れたカフェ

山口さんたちの手によってリペアされたヴィンテージ家具は、実際にどんなところで使われ、愛されているのでしょうか。
2016年12月8日、東京都・港区青山にオープンした「Cafe Sucre Aoyama」は、店内で使う椅子すべてを「北欧家具talo」のもので揃えたお店。オーナーの平野智美さんに、「北欧家具 talo」の魅力について語っていただきました。

平野智美(以下、平野)

内装のコンセプトは、“スウェーデン人女性がパリの路地裏にある古いビルで開いたカフェ”。それに合わせて、インテリアも古いビルに北欧のエッセンスをプラスしたような雰囲気を感じられるもので揃えたいと思ったんです。その北欧のエッセンスには、信頼している「北欧家具 talo」の椅子がピッタリだなと思い、山口さんに相談しました。右手のソファ側は、私の好きな空間、左手の造作テーブル側はシンプルな空間、とそれぞれのテーマに合わせてチョイス。でも、すべて同じ椅子で揃えてしまうと見た目が重くなってしまうので、デザインや張り地がちがうものなど、種類を変えてバランスをとりました。実際に椅子を店内に並べた瞬間、絵になり、これこそが山口さんが選ぶヴィンテージ家具=「北欧家具 talo」の魅力だと改めて感じました。

平野

山口さんが選んできたものは、どれも山口さんならではなんですよね。細かい点に目が行き届いているというか……蝶番のかたちひとつとっても、とてもこだわっていて。その“センス”を信頼していて、共感できるんです。家具だけでなく時計でもそうなんですが、ヴィンテージって人それぞれ選ぶものがちがいますよね。だからこそ、その選ぶ“センス”が合うこと大切だと思うんです。新品の商品にはない、その“人の流れ”が、ヴィンテージの魅力というか。「北欧家具 talo」とお付き合いが続いているのも、その選ぶ“センス”に共感できるからこそだと思います。本当「北欧家具 talo」のものは日を重ねるごとに好きになるんですよ、私(笑)。

Cafe Sucre Aoyama」をはじめ、多くの人に愛されている「北欧家具 talo」。まさに既存のものを単に修復させるだけではなく、“北欧家具 talo”という新たな物語を加え“Re”pairをしている素敵なお店でした。次はどんな“RE”に出会えるのか……次回の更新をお楽しみに。

●PROFILE:北欧家具talo

フィンランドとデンマークを中心に、北欧で日常使われている家具・雑貨を、良質で、手に入りやすい価格でお届けするインテリアショップ。ショップ兼工房の倉庫内には、有名デザイナーのテーブルやチェアなどがずらり。気に入った一品は店頭だけでなく、オンラインショップからも購入が可能。

店舗情報

神奈川県伊勢原市小稲葉2136-1
TEL:0463-80-9700
営業時間:10時〜19時
定休日:火曜日
URL:http://www.talo.tv

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