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2017.07.20 セレクト & コレクト

インテリアからはじまる暮らし~『CITY STYLE』編~

インテリアは住まいの雰囲気や暮らす楽しさをつくる大切な要素。選び方や置き方次第で、お部屋への愛着もグッと深まります。今回は、カリフォルニア工務店とのコラボレーションによるリノベーションプラン『CITY STYLE』のモデルハウスを“大人のサーフスタイル”をテーマにスタイリングを手がけたインテリアスタイリスト・大谷優依さんに、スタイリングのポイントを教えてもらいました。


● イメージしたのは大人の男性が住む都会的なサーフテイスト空間

『CITY STYLE』は、2015年に発売され、全国でも人気を集めている『BEACH STYLE』に続く、カリフォルニア工務店とのコラボレーション第2弾。モノトーンをベースにした都会的でスタイリッシュな空間は、洗練された大人のライフスタイルになじむテイストです。この空間をどんな風にスタイリングしたのか。まずは大谷さんに、全体的なコーディネートのポイントをうかがってみました。

大谷 今回は30〜40代の都会的でおしゃれな大人の男性が住むお部屋をイメージしてスタイリングしました。空間そのものがモノトーンで、かなり男性的なので、インテリアでは少し遊びも入れて、やわらかさも加えています。全体としてはナチュラル系よりもシャープな感じに。ポイントは色数を増やさないこと。ステンレスやガラスなどの無機質な質感のアイテムは相性がいいと思います。


● ポイント1:大物家具は重みのある「安定感」が大切

空間全体で意識するべきキーワードは「モノトーンをベースにする」「シャープ」「乾いた質感」。ある意味、ストイックで、アイテム選びが難しそうに感じる方もいるかもしれませんが、実はわかりやすい「基準」があるとのこと。インテリアの中心となる大物家具を例に、大人のサーフテイストを演出するためのセレクトの「基準」を聞いてみました。

大谷 例えば、ソファなら脚が短くて横幅もあるどっしりとしたフォルム、AVボードなら長めでしっかりとしたデザインを選ぶといいと思います。華奢なデザインで軽く見える北欧の家具よりも大物家具はどっしり、しっかりした安定感のある家具の方が、大人の余裕が感じられて、おすすめです。もう少しカジュアルに楽しむなら、布張りやコーデュロイをセレクトするのもいいですね。もっとカリフォルニアの風を感じたい人は、黒いラタンのラウンジチェアも合うと思いますよ。



● ポイント2:モノトーン空間の魅力を引き出す方法

『CITY STYLE』のような空間は、モノトーンが好きな人にとっては特に魅力的に感じられるはず。でも、中には、モノトーンが好きでも、モノトーン空間をつくることは初めて、という人もいらっしゃるのではないでしょうか。どんなポイントを考えながら空間をつくれば良いか、大谷さんへお伺いしました。

大谷 モノトーン空間の魅力を引き出すには、もちろん同じようなモノトーン(白や黒)を選んでも良いと思います。ただ、ラグやファブリックのソファなどは、ファブリックの占める面積が大きく、初心者には、色の比重やバランスが難しいかもしれません。そんなときは、シンプルに、モスグリーンなどの少しくすんだ色味のものを合わせてみるのがおすすめですね。その場合、カラートーンは揃えて、インテリアの色数はベースの色を2色、ポイントでプラス1色に、それ以外は色ではなく、木やファブリック、金属などの質感、素材感を加えて幅を出すのがいいと思います。


● ポイント3:小物はトーンを揃えつつ、遊びや変化を取り入れて

ソファやテーブル、AVボードなどの大物家具は、置ける数も置き方も限られていますが、雑貨や小物は複数のアイテムのセレクトとレイアウト次第で空間の印象をガラリと変えることができます。それだけに「何をどう選ぶか」と「選んだものをどう飾るか」に悩んでしまう方も多いのでは。そこで、モデルハウスのキッチン周りや造作棚を例に、大谷さんに小物使いのコツを教えてもらいました。

大谷 『CITY STYLE』のような色数が少ないモノトーンの空間には、雑貨や小物もシンプルで無骨なものがよく合います。でも、そういうものばかり選んでいくと重たい印象になってしまうことも。なので、飾るときは色や質感のバランスを意識することが大切です。この写真で言うと、例えば、上段の右に置いてある野田琺瑯のケトルは白のボディに黒の取っ手でモノトーン2色両方の色が入っているものだったり、木製の食器や雑貨は、薄い色より濃いめでくすんだ色味のものを選んで、調和がとれるように意識しました。ディスプレイのテクニックとしては、かたちがちがうもので高低差を出すとバランスがとりやすいので、食器や雑貨の間に植物を入れたりしています。サーフテイストのお部屋なので、海をイメージさせるものを加えるのも効果的。今回は海松(ミル/浅瀬に生える海の植物。乾燥させたものをインテリアなどで使用することがある)や貝殻を置いてみました。「大人の男性が住む空間」がテーマになってはいますが、遊び心は忘れたくないので、ところどころに植物を置いてみたり、自由気ままな感じを楽しめるといいかなと思います。


● ポイント4:空間との同化を上手につかうテクニック

リビングの一角につくられた、黒いサッシにガラスでゆるやかに仕切られたワークスペースは、仕事をしたり、読書を楽しんだり、趣味に没頭したりと、幅広く使える自由度の高い場所。ただ、ガラス張りでリビングから見える部分も多いので、内側の飾り方だけでなく、外側からの見え方も意識したいところ。どんな点を考えてスタイリングすればいいのか、うかがいました。

大谷 ワークスペースのスタイリングで想像したのは男性ひとりか、もしくはご夫婦で使う書斎。ミニマムな空間なので、あまりものを置きすぎず、好きなことに集中できるような雰囲気にしました。スツールはトリックスなどのどっしりしたものがおすすめ。色を入れすぎるとアイテムが浮いてしまったり、空間がごちゃごちゃとしてしまいますが、壁やサッシの黒に合わせて、黒いアイテムを中心にしていけば、空間と同化してくれるので、きれいにまとまりますよ。黒以外なら白やグレーなど、モノトーンの統一感を意識して、リビングから見えたときにうるさくならないようにまとめました。



● ポイント5:サーフテイストを演出するグリーン

家具や雑貨と並んで、空間づくりに欠かせないのがグリーン。どんな植物を選ぶと「大人のサーフテイスト」に近づけることができるのか。グリーンのスタイリングを得意とする大谷さんに、ポイントを聞いてみました。

大谷 このお部屋に合わせて選んだのは、ソテツ、ヤシ、エアープランツ、コウモリラン、多肉植物など。乾いたイメージの植物が雰囲気をつくるのに一役買ってくれています。鉢も植物に合わせて無骨で乾いた感じのものにするといいですよ。今回は特にソテツが重要な役割を果たしてくれました。


いかがでしたか?『CITY STYLE』の “大人のサーフテイスト空間”を彩るアイテムは、モノトーンが好きな人、ちょっと大人っぽい空間をつくってみたい人にも参考になるはず。ぜひ、チャレンジしてみてください。

● PROFILE:インテリアスタイリスト 大谷優依

多摩美術大学環境デザイン学科卒業。雑誌などのエディトリアルデザイナーを経て、インテリアスタイリストに。女性誌やライフスタイル誌、ブランドのカタログ、広告の世界でさまざまな空間演出を手がける。

公式サイト:http://otaniyui.com
Instagram:https://www.instagram.com/otaniyui


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