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ヴィンテージ家具の“RE”/「北欧家具talo」〜前編〜

既存のモノを単に新品同様に修復するだけでなく、新たな想い、考え方や物語を加えて、新しい形に生まれ変わらせる“RE”なアクションを紹介。今回は、北欧のヴィンテージ家具を取り扱う、神奈川県・伊勢原市にある「北欧家具talo」の“RE”について迫ります。

工夫が凝らされている“北欧”の家具・雑貨

「北欧家具talo」は、デンマークやフィンランドで厳選して買い付けたアイテムを揃える、ヴィンテージの北欧家具屋。ここで取り扱う家具や雑貨はオーナーの山口太郎さんが自ら買い付けを行い、リペアして販売しています。まずは、北欧の家具・雑貨との出会いについて、山口さんにお話をうかがいました。

山口太郎
はじめて“北欧家具”や“北欧雑貨”を意識したのは、20代半ばの頃でした。当時、北欧のとある都市に住んでいた友人のところへ遊びに行ったとき、日本で見たことのない家具を発見したんです。そのとき友人から「この家具は有名デザイナーがつくっているんだよ」と教えてもらって。それまで家具にデザイナーがいること自体知らなくて、カルチャーショックを受けました。“どこのメーカー、ブランドがつくった”のではなく“誰がデザインした”という視点で家具や雑貨を見ることが、僕にはとても新鮮で……気付いたら現地でたくさん家具や雑貨を買っていました(笑)
山口太郎
中でも感銘を受けた作家は、フィンランドの名デザイナー“カイ・フランク”です。彼が手がけた食器はシンプルで使いやすく、質の高いものばかり。このコーヒーカップも彼の作品のひとつなんですが、はじめて見たときは不覚にも「どこにでもありそう……」と思ってしまいました。でも、彼がコーヒーカップひとつに込めた深い想いを知り、北欧デザイナーの世界の虜になっていったんです。

ヴィンテージ家具の魅力は“過ごしてきた時間”にある

北欧の家具や雑貨に魅せられた山口さんは、帰国してから「北欧家具talo」をオープンさせました。ショップで扱うのは、北欧のヴィンテージ家具と雑貨。では、いったい山口さんにとって、ヴィンテージ家具の魅力とはどのようなものなのでしょうか。

山口太郎
新品の家具とヴィンテージ家具の大きな違いは、その家具が“過ごしてきた時間”にあると思っています。日本では“時間の経過=劣化”というイメージが強いですが、欧米では“時間の経過を楽しむ”のが当たり前。とりわけ家具の場合、“家具は育てていくものである”と考えている人が多く、実際に古い家具ほど価値があるんです。

ヴィンテージ家具の“リペア”

時間を重ねてきた魅力あるヴィンテージ家具をお客様に届けるために山口さんたちがとった手段は、“リペア”でした。なぜ“リペア”という手段をとったのか、その想いを山口さんはこう語ります。

山口太郎
ヴィンテージ家具はまさに、その“ヴィンテージ”感を楽しんでもらいたいので、できればそれぞれ “オリジナル”に近い状態のまま使えることが理想。外観はできるだけ変えず、どうしても直さなければならない不具合、例えば、椅子の脚がガタついていたり、クッションが痛んでいたり……そんな不具合を直すのが、僕たちの“リペア”。手をかけるけれど、リペアしたことを感じさせず、元々持っている家具の雰囲気やラフさを残すリペアは、ヴィンテージ家具の魅力を最大限伝えることができると思うのです。

一般的な家具の修理屋にとってのリペアは“100%直す”こと。それに対して、“オリジナルに近いかたちのまま、不具合を直す”のが、ヴィンテージ家具屋ならではのリペア。これが「北欧家具 talo」の“RE”のかたちでした。

前編はここまで。後編では、ヴィンテージ家具屋として“リペア”でこだわっているポイントなど「北欧家具talo」のスタイルをお届けします。

●PROFILE:北欧家具talo

フィンランドとデンマークを中心に、北欧で日常使われている家具・雑貨を、良質で、手に入りやすい価格でお届けするインテリアショップ。ショップ兼工房の倉庫内には、有名デザイナーのテーブルやチェアなどがずらり。気に入った一品は店頭だけでなく、オンラインショップからも購入が可能。

 
店舗情報

神奈川県伊勢原市小稲葉2136-1
TEL:0463-80-9700
営業時間:10時〜19時
定休日:火曜日
URL:http://www.talo.tv