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インテリアマテリアルの“RE”〜前編〜

  • CATEGORY.
  • DATE.
    2018.03.23
  • KEYWORDS.
    DIY , インテリア , ヴィンテージ

昨今、日本でもブームになっているDIY。家の壁を塗ったり、棚をつくったりと、自分の手で空間をアレンジするのは楽しいですよね。今回ご紹介するのは、そんなDIY体験をもっとおもしろくしてくれるショップ、『GALLUP』。店内には、アメリカの古材を中心に、塗料や金物、雑貨など、素材や質感にこだわって世界中から輸入した個性あふれるインテリアマテリアルが並んでいます。お店が掲げるコンセプトは、古き良きデザインの継承、「"Re"prodct(リプロダクト)=再現」と、新たな息を吹き込み、再び使ってもらう「"Re"claimed(リクレイムド)=廃品の再利用」。『GALLUP』が大切にしている、この2つの"RE"に迫ります。

古着屋からはじまった、インテリアマテリアルショップ

手軽なDIYを楽しむ個人から、店舗デザインのために資材を探すカフェやレストラン、アパレルの大手セレクトショップの関係者まで、さまざまな人たちが訪れている『GALLUP』。意外にもその原点は古着屋。ファッションとインテリアマテリアル……一見あまりつながりがなさそうなふたつを結んだものとはいったい何だったのでしょうか。

GALLUP
『GALLUP』という店名は、アメリカのニューメキシコ州のとある街の名前からとったもの。創業者がネイティブインディアンなどの、いわゆる「サウスウェスト」のテイストが大好きで、よくアメリカ南西部(ニューメキシコ州やアリゾナ州など)に足を運んでいたんです。元々、『GALLUP』をはじめる前から、アメリカンカジュアルの古着をメインで扱うアパレルショップを運営していたので、買い付けのためにアメリカには行く機会が多かったんですよね。服はもちろんですが、「サウスウェスト」のライフスタイルそのものに憧れがあったので、ショップの内装はアメリカから仕入れた古材などを使って、現地の空気感を再現していました。1990年代くらいから、世の中の関心が服だけでなく、ライフスタイル全般へと移っていったこともあり、ショップにいらした方が「こういう材料はどこで手に入るんですか?」と内装に興味をもって聞いてきてくださるケースが増えたんですよ。それなら、他がやっていない建材や塗料などを専門に扱うマテリアルショップをやろうと、1992年に『GALLUP』をオープンさせました。

「サウスウェスト」への憧れとこだわり

「サウスウェスト」を原点を持つ『GALLUP』には、アメリカ南西部の生活や空気を感じられる多彩な商品が並びます。それぞれのアイテムは、仕入れ方やセレクトの基準に至るまで、こだわりが詰まっているものばかり。そこには"古いモノ"に価値を見出す、"RE"の視点がありました。

GALLUP
例えば、私たちのメインの商品でもある古材の場合、できる限りいい品を仕入れることが大切になるんです。だから、まずは独自の情報網を駆使して目利きのスタッフがリサーチ。気になるものが見つかったら現地に直接出向き、自分たちの目で「いい」と判断できたものだけを買い付ける。そんな風に「他のショップでは扱っていないもの」を店に並べたいので、仕入れひとつとっても妥協はしません。古材以外のセレクトでも重視しているのは、一貫して「サウスウェスト」のテイスト。木材なら味わい深いムラ感が出ていたり、金物なら黒みがかかっているなど、こぎれいなものより古めかしいものをセレクトします。やっぱり時間を重ねたものが放つ独特の風合いって、新品をエイジング加工したものとは全く違うんですよね。

店づくりでこだわる2つのコンセプト

入念なリサーチと確かな目利き、洗練されたセレクトによって店に並ぶ、古めかしく味わい深い古材や金物などのアイテム。安価で質も高い資材や、エイジング加工なども普及している今、なぜ『GALLUP』は“リアルな古さ”にこだわるのでしょうか。その背景には、お店が掲げている「“Re”claimed(リクレイムド)」と「“Re”product(リプロダクト)」という2つのコンセプトが大きく関わっていました。

GALLUP
私たちのお店に並ぶ商品は、もともと古い建物が解体されるときに出る廃材だったりするんですよね。でも、その廃材は、その場所で、長い歳月を積み重ねてきた唯一無二のもの。私たちは、そんな"古いモノ"に敬意を払って、その価値をもっと伝えていきたいんです。そのために私たちは2つのコンセプトを掲げています。ひとつめが「Reclaimed(リクレイムド)」。これは、独自のセレクトと加工で、廃材に新たな息を吹き込むこと。たとえば珍しいものでいうと、農場で使われていた柵材を使いやすいようにカットした商品があります。長い間風雨にさらされてきた廃材も、かたちを整えることで、ラフで古めかしい表情を持つユニークな古材に生まれ変わるんです。
GALLUP
もうひとつは、「Reproduct(リプロダクト)」。これは古き良きデザインを継承していくことですね。たとえば金具だと、1930年代から1940年代に実際にアメリカで使用されていたアンティークのデザインをもとに型を取って、真鍮でつくり直した商品があります。こうしてリクレイムドやリプロダクトしたものを世に出していくことで、唯一無二の魅力を纏った"古いモノ"を現代に生き返らせていきたいと思っています。

前編では、『GALLUP』の成り立ちや、商品がお店に並ぶまでの流れやこだわりを聞きました。“古いモノ”が積み重ねてきた歳月に敬意を払って「“Re”claimed(リクレイムド)=廃品の再利用」や「“Re”prodct(リプロダクト)=再現」という2つのコンセプトを掲げている『GALLUP』。この2つの“RE”によって、新たな命が吹き込まれたアイテムが並んでいます。後編では、古いモノの魅力や生活への取り入れ方などを伺います
 

●PROFILE:GALLUP 中目黒SHOWROOM

アメリカの古材を中心とした建材・塗料・金具などの資材や雑貨の輸入・販売を行う、インテリアマテリアルの店。中目黒と厚木にあるショールームでは、オリジナリティー溢れる商品に触れることができる。

公式サイト:https://www.thegallup.com/